脚が全部そろっていないカニが、安くなって売っていることを知っていると、カニを買うときに選択肢が増えますね。
カニの脚って、わりと取れやすい作りになっているみたいです。
襲われた時にその脚を犠牲にして逃げるそうですよ。
トカゲの尻尾みたいですね。
これを専門用語で、「自切」と言います。
自分で脚を切って逃げた場合は、もげた場合と違って、傷が最小限になる様に、脚の付根からで、断面は、平らになっていて、最小限の面積だそうです。
そして、切断面に瞬膜ができて出血もおこらず、何事もなかったように生活できるんですね。
ただし、もげて取れてしまった場合は、もげた脚の付根の先に肉片が付いてきます。
これは、ダメージが大きいですね。
もげる前に自分で「自切」をして、逃げる。
賢い本能だなって思います。
そして、取れてしまった脚は、脱皮のたびに、また再生してくるそうです。
もしかして、越前ガニを買って食べようとしたら、なんだか、一本だけ、脚が短くて小さかったら、危機を乗り越えたカニかもしれないですね。
もげるといえば、網に引っかかってもげてしまうこともたびたびあって、そんなカニは、訳ありガニといって、安く購入することができるそうです。
ただ、脚が取れている部分から、ゆでる時に、塩水が入ってしまうので、脚がきれいにそろっているものより味が落ちるそうです。
ただ、何度も越前ガニを食べた人がそういっていたので、まったくの素人の私には、安く買える訳ありガニは、とてもありがたいです。
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